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自分と無関係の者たち
Things Outside of Oneself

無関係に見えるものの中に

秘められた心の深淵に触れる

Artist

Bryan lee

Curator
Koharu katsukawa

Venue

Atelier M (Migishi Atelier)

2024.10.12Sat - 10.17Thur

無関係に見えるものの中に

秘められた心の深淵に触れる

この度、ORCHESTRAでは、アーティスト布莱恩・李(Bryan Lee)の個展「Things Outside of Oneself」を 1934年に竣工し現存する日本初期のモダニズム建築として登録有形文化財に指定されるAtelier M (Migishi Atelier)にて開催いたします。
 

これまでLeeは漫画制作からキャリアをスタートし、近年は絵画を中心にオブジェや写真、映像といった多様な表現を独学で行ってきました。


Leeは妻の出産を機に約3年前、子育ての為に日本から上海に移り住み、息子が2歳になった頃、今回の展示に際して制作環境を整えるべく、8年ぶりに台湾の実家に戻り、アトリエを構えて制作を再開しています。

本展では、Leeがこれまで蓄積してきた内面の想いや愛する者を背景に描かれてるにも関わらず、「Things Outside of Oneself(自身と無関係な物事)という皮肉を含んだ表現をタイトルに込めています。


「今僕が描いてる作品にテーマがあるとすれば、それは無関係に⾒えるイメージの中に、実は僕の内なる部分や社会の問題を表している。」

と述べるLeeの作品は、内なる世界を鑑賞者へ巧妙に伝える手段として、感情を押し出すのではなく、寧ろそれを抑え込むことで、その存在感を際立たせる美学をも感じさせます。無関係に見えるイメージを用いながら、内面の繊細さを暗示的に伝えることは、表層と深層のズレを生み出し、作品の意図を探る視点を与えます。

Leeの人生の旅路が結晶化された作品群を共に体験しましょう。

Artist Statement

世界には様々な美しい物事がある。

ビジュアルだけの話ではない。もっと内⾯の話。

僕はアートに深い意味を求めないけど、価値を感じる。

綺麗なものを見て、癒されたり、恐怖を感じたりする。

そんな素直な⼒がある。 

 

⾒る⼈のためではなく、⾃分に残すために描いた絵たち。

 

布莱恩・李(Bryan Lee)

1. Bryan Lee
“powerful”

2024, oil on canvas,180 x 120cm

Artworks

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Bryan Lee

布莱恩・李 



現在台湾に住みながら上海と日本で活動する、2000年生まれの新鋭アーティスト。
16歳一人で来日、漫画の投稿創作からアーティストとしてスタートした特異なキャリアを持つ。
独学で絵画技術を学び、2021年に東京渋谷にあるelephant studioで開催された初個展では、現実と抽象を融合させ、理解を強いない朧げな物語を描き、静かで抑制された雰囲気を醸し出す作品を発表。
その後、3年間の活動休止期を経て、2024年に再び活動を開始し、抽象的な「隠喩」表現手法を通じて、自身の経験、歴史、人間性の描写を、主に絵画を用いながら表現し続けている。 
 
 
IG:@studiobryanlee.

2. Bryan Lee
“explain myself through someone I don't know”

2024, oil on canvas,120 x 170cm